2004年8月22日日曜日

ネットマナー 文科省が教員サポート

長崎県佐世保市の小6同級生殺害事件を受け、文部科学省は、インターネット上のモラルやマナーを子どもにどう指導するか悩んでいる教員を支援するサポート事業に、来年度から本格的に乗り出す方針を固めた。問い合わせ専用窓口をネット上に常設し、熟練した教員や研究者が相談に応じる態勢を整える。マニュアルとして役立つ標準的な指導法もまとめて、全国数十の小中高校で実践するモデル事業も初めて実施する方針だ。


ソースは、朝日新聞なんだが、これは前から言われてることだよね。
こういう事件が起きるまで、組織的に体制を組まなかった事自体がおかしいとおもう。
国のやる事は、基本的に後手になってるからコレに限ってないけども。

そもそも、俺がネットを始めた頃(94年くらいだっけか)まだパソコン通信が残っていたのは確実だ。
草の根ネットといわれた小規模なコミュニティから、PC-VANやNiftyのForumまで色々顔をだしては
実際には知らない、いわゆるネット友達というやつらと朝まで話ししたり、人によっては会ったり
していたわけだが、当時はそれほど問題は聞かなかった。

絶対数が明らかに、少なかったし年齢層も今みたいに十代やましては、小学生なんかがいるってことは
まずなかった(というか女性を見かける事が凄くまれだったが。。)

そういう意味では、潜在的に社会的なモラールというのは今に比べて高かったわけだろうが、
まず違ったのは、技術的な部分が違う。
当時、コンピュータでインターネットなり草の根ネットにアクセスしていた人間は元々技術者であったり、
PCに関して造詣の深い人間が圧倒的多数であった。

そういう面からしても、似たような知識や風土をもった人間が集まっており今ほど玉石混合ではなかった
かのように思える。

しかし、ダイアルアップが終わり常時接続になり、さらにはADSLが台頭してきた頃から、状況は
変わってきた。

UGの世界も、この頃には段々と活動が縮小され技術がなくとも、参加できるようになってきた。

例えば、昔はFTP交換をのぞけば、warezなんてのは無料サーバに分散してupされていて、
5Mのファイルを50個くらい一晩かけてDLし、特殊なソフトを使って解凍するという非常に手間がかかり
知識がない人間には、落としてもどうにもできないという状況だった。
今は、WinnyやWinMXなんていう便利なものがあり誰でもパソコンを少しばかり触れれば、
お目当てのものが落とせる。

コミュニティにしても、あめぞうやぁゃしぃわーるどといったような如何にもUGっぽかった頃を思えば
2chというのは、少しの勇気をだせば書き込みしやすい。

要は、色んな事が簡便にできるようになり、個人に対しての資質を求めなくなったということは、
裏を返せば、誰でも、犯罪行為や人に対するモラールの欠けた発言や行動をとることができる。
という事である。

ネットだから、独特なマナーが必要なのではなくネットは現実世界では手をださないような事も
意識せずに関わってしまうという事に指導する側の人間は意識するべきだと思う。

決して、ネットの世界が特殊なマナーがあるわけではない。
現実世界で、これは駄目だよなとか、これは犯罪だと思った事というのはネットの世界でも同じであり、
匿名性が高い(実はそれほど高くないのだが、、)からといってそれをしてしまうのは、人間としての
モラールではなかろうか?

普通の、人としての倫理観や社会常識をきっちりと学び、ネットが決して匿名性の高い世界ではない事を
教えれば自ずとネットでのマナーも向上すると私は考えるのである。

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